北欧デザイナーについてご紹介いたします。

前回に続き、家具デザイナーについてご紹介させていただきます。

 

前回はフィンユールについてご紹介いたしました。

フィンユールについて

今回はハンスJ・ウェグナーについてのお話しようと思います。

北欧家具の有名なデザイナーの一人で、デンマークの家具デザイナーです。

 

日本ではインテリアショップでもよく取り扱われていたり。

カフェ、デザイン事務所、ホテルなどで椅子が使用されているのを見かけたりします。

なかでも、CH24(Yチェア)と呼ばれている椅子が最も有名ではないでしょうか。

海外では鳥の骨に見えることから『ウィッシュボーンチェア』とも呼ばれています。

 

弊社のショールームでもCH24を使用しており、休憩などで使用する度嬉しくなっております。

 

『CH24』

 

みなさんもどこかでお目にかかっているかもしれませんね😄

 

さて、ここからはハンスJ・ウェグナーの人物についてご紹介していきます。

 

ウェグナーは14歳で街の家具工房で働き始めます。

17歳で木工マイスターの資格試験に合格しています。

マイスターになる事で正式に親方として認められ、弟子も育てられる様になるのです。

17歳ですごいですねー😆

 

また、デンマークではギルドという家具組合があり、

そこでは品質管理や工房の経営方法を教育していました。

マイスターからは技術、組合からは経営方法と優秀な職人を育成する仕組みがあった様です🌟

 

マイスターになった後も家具職人として経験を積みます。

21歳の時に兵役を経験し、コペンハーゲンの街を見渡すと、

工房を開く前にデザインを学ぶ必要があると考えて、

コペンハーゲン美術工芸学校で学ぶことを決めるのでした。

 

前回のフィンユールのお話でも出てきましたが、『コーア・クリント』

コペンハーゲン美術工芸学校では、

コーア・クリントが提唱していたリデザインや数学的な家具デザインが教育されていました。

1年目にはキャビネットやデスク、2年目には椅子のデザインを学び、

そして3年目に退学して、建築事務所で勤めることになります。

 

その後は図書館の家具全般のデザインや市庁舎の様々な家具デザインなどを手掛けていきます。

様々な条件下の中で多くの種類の家具をデザインしていき、実務を学んでいきます。

そしてオーフスという街でデザイン事務所を構え活動を始めます。

この頃のデザインとしては、J16という椅子やピーターズチェア等があります。

『J16』

 

『ピーターズチェア(セット)』

 

1945年には中国の椅子からヒントを得たFH4283、FH1783(FH4283の生産性を高めたもの)発表していきます。

(チャイニーズチェア)とも呼ばれている椅子です。のちにPP66としても再販。

 

このデザインからは1949年にCH24(Yチェア)やJH501(ザ チェア)のデザインにつながっていきます。

 

『チャイニーズチェア』

『JH501』

『CH24』

 

1947年にはコペンハーゲン美術学校で教えることとなり、

拠点を移して昼は教職、夜はヨハネスハンセンという工房で作業する日々が始まっていきます。

 

今回はここまでになります。

次回はコペンハーゲン編です。お楽しみに♫

 

弊社ショールームではハンスJ・ウェグナーデザインの家具を含め

有名な北欧デザイナーの名作家具を配置しております。

家具はもちろん、自然素材を活かした、健康的で快適な空間にも強いこだわりがございます。

名作家具と同様に長く付き合っていける空間をご提案しております。

ご興味を持たれましたらお気軽にお問い合わせください😄

 

最後まで読んでいただき有難うございました。

 

 

写真参照 『デンマークの椅子:織田憲嗣』
写真参照 『流れがわかる!デンマークの家具デザイン史:多田羅景太』