小さな家の小さな借景
こんにちは!
春のやわらかな空気の中、桜が美しい季節になりました。
今日は、小さな家の中に込めた、ささやかなこだわりをご紹介します。
この家の向かいには、桜が植えられた小さな丘があります。
この季節になると庭から花見が楽しめます。

「家の中からも桜を眺めれたらいいな」
そんな想いから、窓の計画を検討しました。
ただ、大きな窓にするとプライバシーの確保や
断熱性能の低下といった課題もあります。
採光や通風も確保しながら、どうすれば心地よい空間になるか。
そこで考えたのが、「小さな窓の小さな借景」でした。

2階の子供部屋には将来的に2部屋に分けられるよう
小さな窓を2つ設けています。
その窓から、ちょうど桜が美しく切り取られるように配置しました。
借景とは、外の風景を窓越しに取り込み、
まるで一枚の絵のように空間の中に取り入れる考え方です。

この窓から見えるのは、春の桜だけではありません。
新緑のやわらかな緑、
夏の濃い木陰、
秋の落ち葉、
冬の静かな景色。
子供たちは、この小さな窓を通して日々の暮らしの中で
季節の移ろいを感じながら成長していきます。
大きな家でなくても、
立派な庭がなくても、
少しの工夫で、暮らしは豊かになります。
小さな家の、小さな窓。
そこから見える、小さくない風景。
借景という考え方が、日々の暮らしにやさしい彩りを添えてくれます。
暮らしを楽しむ家づくりの1つのヒントになればと思います。