実現に向けて Part3
みなさんこんにちは
工房工事の続きとなります。
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基礎が出来上がりましたのでメインとなる建物の工事が進みます。
小屋の建て方は様々ありまして、基礎の作り方も同じように様々あるのですが
長くなるのでまた別の機会にお話しします
本題である今回の小屋はプレハブを建てる計画になります。
プレハブと言っても建て方がありまして、
・工場で出来上がったものを運んできて基礎と繋げる方法
・パーツを運んできて現場で組み上げていく方法
主に二通りあります。
前者は製作時間が必要ですが運んできて設置するため建つときは早いです。
後者は現場で組み立てていくため建つまでに人手や時間が必要です。
一見、前者が選ばれそうなんですけどデメリットもあります。
出来上がったものを運んでくる=小屋を運んでくる
つまり運んでくるまでの広い道路や設置する時にクレーン車が必要になります。️
住宅街や、個人の敷地では中々難しい点でもあり、
今回はできるだけ小屋を広くしたかったのもあり、後者で建てることにしました。
よく目にするプレハブでも、出来上がったものを運んでくることが多いため、
実際どう建てられているか中々お目にかかる機会がありません🔍👀
写真と共にご紹介していきます。
まずパーツがどれぐらいあるかと言いますと、
約3畳のプレハブでこのぐらいの量になります。
3畳サイズでもトラックにかなりの種類と量が積まれていますね😲
1つ1つ検品し終えると組み立ての始まりです。
まずは基礎とプレハブを結合させてフレームを組み上げます。
屋根のフレームをつけたりパネルを組んだりと徐々に建物の形になってきました。
フレームと外パネルまで組み上がると電気屋さんと交代します。
天井裏に配線を仕込んだり、電線が必要なところに次々と引き込んでいきます。
プレハブ自体に標準で設置されているコンセントもありますが、
工房として使うには電力が足りなかったり、
専用の回路が必要だったりするため併せて仕込んでいきます。
配線後は再びプレハブ作業の再開です⚒️
中の壁パネルを組み立てたり床を仕上げていきます。
給排水管を仕込んでいたので塞がないように床を仕上げて頂きました。
これをしていないと後から配管を仕込むのが困難になってしまうんです💦
今回は職人さん4人で建てて頂きました👏
3畳の大きさでも1日かかるので、
すぐ建つイメージのプレハブも意外と大変です。
プレハブが建ち終わると内装と外装を仕上げていきます⚒️
床は合板仕上げなので上からクッションフロアを貼ります。
まずは細かな隙間にパテを埋めて平滑にしていきます。
パテが乾いたら糊付けして仕上げのクッションフロアを貼っていきます。
見た目が大きく変わりましたね。
水捌けも良くなったので機能的にもGoodです✨
内装が仕上がったので電気と水道を仕上げていきます。
追加のコンセントや照明を付けたり、
お施主様にご準備いただいたシンクへ水栓器具を接続していきます。
完成が近づいてきたのでお施主様の方で設備も徐々に揃えられております。
中が段々と形になってきましたね。
この時、実は外観も併せて工事をしていました。
プレハブの見た目を変えるため木板張りの外装に仕上げていきます。
住宅と同じように、胴縁と言われる仕上げ材を貼るための材料をつけていきます。
横のラインだけでも仕上げ材を貼ることができますが、
雨水の溜まりを防いだり、通気の層を作るため先に縦のラインを取り付けていきます。
窓の見た目を変えるため、化粧枠も併せて取り付けていきます。
縦のラインが終わると横のラインも取り付けていきます。
縦の隙間があることで雨水が入り込んでも下へ流れたり通気層が出来て建物が長持ちしますね😊
さぁ!いよいよメインとなる仕上げ材を貼っていきます。
今回使う木材は杉板になります✨
反りやすいことがデメリットではありますが、多種多様ある木材の中でも
比較的水に強くて軽いため、外装材としてもよく使われている木材です。
今回はビスではなく真鍮釘を使って杉板を貼っていきました。
1本1本金槌で打ち付けていくため、中々の重労働です。
(後日大工さんから「軽い腱鞘炎になったわ。アハハ」の裏話もチラホラ)
近づいてみてもビスとは違い釘なのであまり目立ちません。
真鍮は年月と共に経年変化で味のある色に変わっていきます。
杉板と共に世界に一つだけの色味になってくれるとありがたいですね。
杉板を貼り終えました!
雰囲気がガラッと変わってプレハブとは思えない見た目になりました!
化粧枠も既製窓の雰囲気を感じずオシャレです✨
外部の木材は雨風の影響を受けるためどうしても劣化が早まります。
防腐処理が必要ですが今回はお施主様で塗装されることとなりました。
手をかけることは建物に愛着が湧く要素でもあるので、
これからエイジングされて長く使っていただけることを願っております😊
これで工房が完成!と言いたいところですが、
工房を作るだけが工事ではありません。
解体して土が露わになっているところをモルタルで補修したり…
工事の砂埃によって汚れた周辺を綺麗に掃除したり…
工房を綺麗に美装したり…
全て綺麗にしてからお引き渡しとなります。
お施主様と打ち合わせを重ねて実現した世界に一つだけの工房。
これからのご生活に向けて、少しでもお手伝いさせて頂けたことを大変嬉しく思います。
想いが込められている工房ですので、
その想いが綴られているページもぜひご覧くださいませ。
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そして工房工事はまだ続きます。
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